natsumikan’s diary

主に趣味(ゲームやアクション・ホラー映画)を書くぶろぐです^^

邦画【駆込み女と駆出し男】

おはようございます^^

今回は邦画作品【駆込み女と駆出し男】を鑑賞しました!

今回もネタバレ含みますので、閲覧にはご注意くださいませ★

 

【登場人物】

見づらかったらごめんなさいい^^;

そんな時はこちらをクリック★

主役級は大泉洋さん、満島ひかりさん、戸田恵梨香さん、内山理名さん、樹木希林さん、堤真一さん、木場克己さん、キムラ緑子さん、山崎努さん、山崎一さんたちかな?

もちろんちょっとだけの出演でも有名な方々が沢山出ていらっしゃる作品でした^^

ほーんとに豪華です(笑)

 

さらっと言いますと、感動あり!笑いあり!ですね★

見ごたえのある作品と言っていいです。

大泉洋さんが本当にいいキャラすぎて好きですね^^

早口こんなにきれいに言える人って少ないんじゃないかな?(笑)

 

【内容紹介】

ここからは完全にネタバレ含みます。

井上ひさしさんの小説【東慶寺花だより】を原案とした作品です。

 

時は江戸時代。

幕府公認の縁切寺東慶寺】が舞台です。

東慶寺は、神奈川県鎌倉市山ノ内にあり当時は男子禁制とされていました。

お寺について詳しく語ると長くなるのでここは割愛させていただきます。

時を同じくして、江戸では質素倹約のため様々なものが禁止・処罰の対象とされていました。

そんななか、戯作者に憧れる一人の男が今回の大泉洋さん演じる主人公【中村信次郎】です。

戯作者は、質素倹約令の敵でもあるためなかなか商売として売ることは難しいため、医者見習いとしても勉学に勤しんでいます。

ですが、町中罰せられる人々を見て嫌気がさした信次郎は身内である樹木希林さん演じる【三代目柏屋源兵衛】のもとに厄介になりに向かいます。

そのころ、別の場所では二人の女がそれぞれの事情で源兵衛のいる柏屋…もとい縁切寺へと向かいます。

その二人の女が、満島ひかりさん演じる【お吟】と戸田恵梨香さん演じる【じょご】です。

お吟は、今でいう内縁の妻として…性的な理由にて離縁したく寺へ夜更けにこっそりと向かい

じょごは、旦那からの今でいうDVや浮気などにて寺へと向かいます。

その途中の山道にて二人は出会うのですが、お吟は駕籠に乗ってきていたのですが途中で乱暴されそうになり乱闘の末、足を負傷して茂みに隠れていました。

そんなお吟をじょごは担いで寺へと連れて行ってくれます。

そして、寺へもうすこしのところで追っ手と思しき男性が迫りお吟は必死に下駄を寺へと投げ入れるのですが届かず、じょごが拾って走ります。

そこに追いついた男は、じょごに殴られ気絶します。

じょごはお吟の下駄を投げ入れて、無事に御用宿に入ることができました。

そしてこの時、殴られて気絶したのが信次郎でした。

 

御用宿に入るとお吟は、源兵衛と柏屋の番頭である利平と妻・お勝に調書をとるために部屋へと案内されどうして縁切りしたいかなど聞かれます。

そして、寺での身分(階級的なもの)を聞かれお金を持ってきていたお吟はじょごを自分の世話係にしたいと申し出ますが、じょごは遠慮し一番下の雑用係を申し出ます。

そして、じょごも調書を取られるのですが、なかなか喋ろうとしません。

源兵衛は信次郎と利平に調書を頼むのですが、その前に信次郎はじょごの額の火ぶくれを治したくてうずうず…ですがじょごは拒絶ばかり

そんなとき、信次郎は持ち前の口八丁でじょごにこう言います。

額を治せば見違える美しさに戻ることができる。綺麗に治すことができる。そうすれば旦那を見返すことができますよ。と

するとじょごは受け入れ治療を開始。

そして、調書もとることができます。

その後は、寝泊まりしながら二人それぞれ同じ屋根の下で生活します。

そして、じょごは信次郎とともに薬草摘みに出かけて勉強を始めます。

数日がたったころ、源兵衛は信次郎にじょごの旦那を探るよう命じます。

信次郎が嗅ぎまわっていることに気づいたじょごの旦那・重蔵は信次郎にこんなことを言います。

縁切寺では、女郎の足抜けも仲介していたんだと…

戸惑う信次郎をよそに、乗り込まれたくなけりゃじょごを返してこいと言います。

それを無視し、帰路へと戻る信次郎。もう心の中はもやもや…

帰路の途中で武士のような女に出会います。

なにやら思い悩んだような恨みがあるような…

ですが、その女武士がいたのは武術を町の者に見せる小さな劇団のようなところでした。

劇が終わり、小銭を女が持ってきたざるに入れ話しかけるが無視される信次郎・・・

不思議に思いながらもまた帰路につきます。

 

帰宅し、書庫へと籠ると離縁人の記録を調べます。

するとやはり怪しい部分が

不審に思い、源兵衛に聞きます。すると源兵衛は事の経緯を信次郎に話します。

ある夫婦が、妹を女郎から解放させたくていたのだが女郎の妹はとあるお偉いさんに気に入られてしまいそれができずにいた。

そこで姉夫婦は、自分らは離縁のため縁切り寺へと行き2年間妻として妹を寺で保護してほしいと申し出ます。

もちろん源兵衛は渋ります。

足抜けの手助けなどできることではないと

そして、2年間姉夫婦は妹にも旦那にも妻にも会えないし

旦那は、妻に捨てられたうつけものとして笑われ続けることを言います

2年もたてば人の心は移ろいゆくもの・・・と

ですが、妹が女郎になった経緯や姉夫婦の信念を目の当たりにし情に絆されたわけではないが助けてやりたいと思いそれを飲んだと

信次郎は問います。

もし乗り込んできたらどうするつもりだと

ですが、源兵衛は意に介さないといった様子で返り討ちにして追っ払ってやると言います。

信次郎はそれを聞き、納得しました。

 

その後、2人の女は無事縁切寺での生活が認められ寺へと向かいます。

寺では読経・写経・武術の稽古など様々なことをします。

二人は、文句も言わずに稽古に励み生活していきます。

そのあと、御用宿にあの武術の劇団が女武士を探しに乗り込んできます。

乱暴を働くが、女がいないと思うと帰っていきました。

静かになった御用宿でふと二階に用事があり信次郎が向かうと何やら人の気配が…

見て見ると、そこにはあの女武士が!

事情を聴き、源兵衛たちのもとに女を案内する信次郎。

その女は、名を戸賀崎ゆうと申し

かたき討ちをしたいと言います。

かたき討ちの仲介はしていないと言うと、わかっていますと返されどうしたものかと話を聞いていると

ようは、略奪婚なので離縁のため縁切寺に2年保護してもらいそこで武芸の精進をしたいとのこと

武士としてのことはすべて寺に行ったら捨て、髪を切り武士言葉は辞め一人の人間として生活することになると言うと

それを受け入れる覚悟があったようで受け入れ寺に向かうことになります。

 

そんなとき、お吟が体調を崩してしまいます。

診察に向かういつものおじいさん(お坊さん)は腰をやられて動けず、そこで呼ばれたのが信次郎です。

信次郎が寺に向かうと、法秀尼が門前にて待っていました。

そしてお堂のお吟のもとに向かいながら注意事項を伝えます。

・決して女たちの目を見てはならないこと

・決して女たちに触れてはならないこと

・無駄口はたたかないこと

それに対し、信次郎はいろいろ返しますが法秀尼は冷静に淡々と返します。

直接触れるときは、私がやる

見るのも私が見て見たままをあなたに伝える

信次郎もしぶしぶ受け入れ、診察を始めます。

そこで、診察をし手伝いとして呼ばれた3人のなかにじょごもいたのでじょごの傷も診て帰ります。

その後も月に2度ほどお吟の診察に赴き、じょごと内緒のちょっとした文通もして時が過ぎていきます。

ある時、お吟は信次郎にだけ心の内を打ち明けます。

縁切寺に来た本当の理由を…

ある日じょごが信次郎に尋ねます

「お吟さんはたすかるんですか?」と・・・

それに対し信次郎は「助かりません」と返します。

ショックを受けるじょご…そんなじょごに信次郎は言います。

「お吟さんはもともとそれに気づいていた」と

その後も診察に行く信次郎…ある日薬草の世話をしていると男たちにさらわれます。

その男たちは、お吟の旦那の堀切屋三郎衛門とその仲間たちでした。

信次郎を痛めつけながらいろいろと疑いを聞いていきます。

あの女狐は何を企んでいやがるとの問いに、信次郎は軽口をたたきます。

そんなやり取りをして、ふと堀切屋が弱くなるのが見受けられます。

そう、お吟も堀切屋も心底お互いに惚れあっているのです。

信次郎はそれを感じ取ると堀切屋に言います。

「お吟さんはあんたを嫌いになったり捨ててなんかいない」と

「お吟さんは労咳です。死に顔をあんたに見せたくないがためにやったんですよ」と

だが、納得できない堀切屋に信次郎はお吟に伝えられたある言葉を呟きます。

「眉、目、鼻、口、顎、どこにも強味(きつみ)と渋味がついた男は堀切屋さんだけだ。その惚れた男の涙は、百年の恋も冷めちまうとお吟さんが言っていましたよ」・・・と

男泣きする堀切屋は、その後信次郎に盗品の中から好きなものもって行きなと言い隠れ家のここがばれて乗り込まれることを言います。もって半時いそぎなと伝えると行ってしまいます。

乱闘の中、地下を通って逃げる信次郎。

 

逃げ帰り、薬草摘みに出かけたときにじょごとこっそり待ち合わせしているんですが、そこで信次郎はじょごにプロポーズします。

そこを寺にいる離縁組の女性に見つかるのですが、その人がとてもいい人で助けてくれたりします。

まあ、この女性が後に信次郎を大変な目に合わせるんですがね^^;

その後、お吟はやはり亡くなってしまいます。

亡くなる前に寝所を寺から御用宿に戻すのですが、寺の門前までじょごがおぶって連れて行くのですが、そのやり取りが泣けるんです…

ここは…もったいつけるのもなんですが見てほしいかなと思います^^;

八犬伝を信次郎が朗読し終えたところで・・・約束をまもるほんとに最後の最後までいい女でしたね…

お吟が亡くなる日、柏屋の前で僧がお経を唱えているのですがあれは堀切屋さんでした。

お吟が亡くなり、じょごや戸賀崎ゆう、女郎の子も無事奉公が終わり寺を出るときに色々また起きちゃいます。

ゆうの旦那の田の中勘助が刀を持って御用宿を襲い寺にやってきたのです。

向かい打つみんなですが敵うはずもなく、人質を取られゆうも手が出せません。

そんな時、じょごがやってきます。信次郎も一緒でしたが信次郎はじょごから御用宿を見てきてほしいと言われていくことができませんでした。じょごのそばにいたい信次郎のもどかしさが伝わってきます。

じょごはなぎなたにて向かい打ちますが、やはり力及ばず飛ばされてしまいます。

でずが、飛ばされしりもちをつきながらもじょごは諦めません。それが功を奏したのか、薙刀で勢いよく勘助のまたを切り裂くことに成功し無事倒すことができました。

その後は、寺から降りてゆうとじょご・信次郎夫婦はそれぞれの道を歩んでいきます。

最後、信次郎とじょご夫婦の行き先だけ流れるのですがそれは見てのお楽しみってことで♪

 

いや~、ほんとに面白かったです。

ほんとによかったよかった。

お吟が亡くなってしまったのはショックでしたが、亡くなったからと言ってお吟の存在が薄れることもなくじょごになんとなく性格?が引き継がれてる感じがいい味出してました。

ここでは語らなかった女郎と姉夫婦の話も最初から最後までよかった。

そしてなんといっても信次郎がね!

信次郎がというか大泉洋さんが本当に良かったです!

面白いしヘタレなとこもあるしでもなぜか一番かっこよかったです。

ぜひ皆さんにもご覧いただきたいです^^

 

それでは、また^^

洋画 機械じかけの小児病棟

今回の映画は、スペインのホラー映画です。

日本では2006年に放映されました。

監督は【ネイムレス 無名恐怖】【ダークネス】後の大ヒットシリーズ【REC/レック】のジャウマ・バラゲロ監督です。

ネタバレと思われる部分があるかもしれませんので、ご了承ください・・・

 

【登場人物紹介】

【エイミー】

キャリスタ・フロックハート

主人公のナース。

この映画の舞台であるマーシー・フォールズ小児病院でスーザンの後任の夜間看護師として雇われる。

過去に医療事故でのつらい経験をもち、休職していたが今回復帰初の仕事であった。

真面目で責任感の強い心優しい女性。

薬を服用しながら仕事をしており、しばしば感情的になる。

(感情的になった時などに薬を服用していることから精神安定剤かと推測されます。)

 

【マギー】

ヤスミン・マーフィ

難病を患っている少女。

人見知りのためスーザンとエイミーにしかなつかないため看護師のヘレンから厄介者のように扱われ嫌われている。

この病院で度々機械の少女【シャーロット】と英語が書かれた積み木のおもちゃで会話をしたり、姿を見たりしていて詳しい。

お気に入りのブランケットがないと落ち着かない様子。

なついた人にはとても愛情深く優しい。

 

【ロバート】

リチャード・ロクスバーグ

この病院の医師。スーザンとも一緒に働いておりエイミーのことを何かと気にかけている。

怪事件の謎を解くために協力してくれる頼もしい男性。

優しく頼もしく世話好きで素敵な男性。

エイミーのことを度々庇ってくれます。

 

【ヘレン】

エレナ・アナヤ

スーザンと一緒に働いていた看護師。

エイミーに病院のことを案内したり教えてくれる女性。

優しいが少々好き嫌いの激しい女性。子供に対しても感情的になりやすい一面も

結構おしゃべり。

マギーのことをあまり好んでおらず、度々きつい態度をとったり冷たくする。

 

【フォルダー】

ジェマ・ジョーンズ

看護師長の年配女性。

きびきびとしていて、とても厳しい。

何かを知っているが隠している。

エイミーと度々衝突するが、隠し事のためという感じ。

やはりマギーを腫れもの扱いというか厄介者としている。

 

【ロイ】

コリン・マクファーレン

この病院に長くいる黒人男性。

子供たちに度々映画フィルムを持ってきて上映してくれる心優しい人。

病院を壊すにあたって引っ越し作業やらいろいろ手伝ってくれている。

エイミーにも協力的で子供たちからも人気がある。

 

【スーザン】

スージー・トレイリング 

エイミーの前任の夜間看護師。

マギーと親しく、シャーロットのことについて調べている模様。

 

登場人物はざっとこんなかんじです。

もちろんほかにも多数出演しますが、長々となってしまうので割愛させていただきます。

 

今回は、感想だけ書かせていただきます。

なぜかと言いますと…単純にとてもこの映画が気に入ったことと不思議ととても感情を揺さぶられたからです。

【感想】

まず、怖さだけで言うとまぁまぁ怖いといった感じでした。

機械の少女シャーロットの登場シーンはどれも怖さを感じます。

ほかの映画作品を出すのはあまり好みませんが、わかりやすくしたいので…

数十年間封鎖されたこの病院の2階部分は、サイレントヒルの女性看護師がいっぱい出てくるシーンに似ています。

リアリティがあり背筋が凍る感じでした…

シャーロットも凄く怖さがありましたね、でもどこか悲しげな雰囲気がありました。

たんに怖いというよりなにかあるのではないかと思わせるような怖さでしたね。

エイミーとマギーが仲良くなっていくところは、なんだか親子のような姉妹のようなそんな暖かで不器用な感じを醸し出していました。

この二人、どこか似ているように見て取れるところが好きですね。

二人とも相手のために全力をだすあたりなんて愛情あふれまくりですもん。

スーザンが序盤で亡くなるのにはびっくりしましたが、単なる呪いではない表現は気に入りました。

ロイが中盤あたりで亡くなるところは、なんでロイだけこんな残酷な⁉と驚きました。

機械の少女シャーロットの謎を解いていくのは本当に面白かったです。

最初は、患者の少女かと思いきや実はそうではなかった…その事実を紐解いていくと最後のピースが現れる

そして、なぜ患者の子供たちを襲うのかが判明する。

そこには、離れたくないというシャーロットの思いがあるわけです。

わがままのようで不器用な愛。なんとも切なかった…

スーザンとエイミーが出会う年老いた女性二人は心霊現象などに詳しそうなのですが、二人にはすべてを教えてくれるわけではなくヒントのようなものを与えるんですが、この二人の言葉が意外と重く重要な言葉なんです。

ぜひご覧になるときは、注意深く聞いてみてください。

ある種、鑑賞しているこちら側の救いにもなる部分があります。

エイミーのマギーに対する愛情は、深いです。

なんせ、だれも入らなくなった2階部分にマギーのために入るんですから。

もちろんそれだけではないようにも思いますが、大半はマギーへの想いだと思いました。

それから、ロバートはエイミーに気があるような気がします…笑

ラストはハッピーエンドだとは思うのですが、完全なるハッピーエンドではないんです。

ここ、ほんと泣けました。

勢いに乗って書くとすべて書いてしまいそうなほどいまだに興奮しています。

 

ぜひとも見ていただきたい作品なので、感想のみでとどめておこうと思いました。

いや、言いたいんですよ?もうババババーっと解説したいんですが、見ていただきたい!そのためにはネタバレは邪魔になるかと…

ただ怖いだけじゃなく、謎解きのような部分もあり、感動する部分もあり!

見終わった後は、いろいろな感情がばーっと湧いてくる感じでした。

エイミーとマギーの愛と絆の深さ

その深さを育むのに時間なんて関係ない…

幼いからこそ見える部分感じる部分もあるのかもしれないですね

大人のような損得ではなく、純粋な気持ち・愛・絆

それがこの映画の鍵かもしれませんね。

 

今回はこれにて^^

もう一度見たいと思える作品でした。

強制はしませんが、ぜひ興味がわいた方はご覧になってみてください。

私は、ホラーの部分もありましたが心がきれいになる作品だと感じましたね。

もはやネタバレなぶぶんもありありですかね^^;?

申し訳ないです;;

 

邦画 おろち

こんばんは^^

今回も深夜2時過ぎに映画鑑賞タイムでした。笑

前回に引き続き邦画ホラーです。

 

ネタバレがありますので、閲覧注意です。

今回鑑賞したホラーは、2008年に放映された作品です。

原作は、楳図かずおさんの漫画です。

漫画の中では、9つのストーリーがあるのですが、映画ではその中の【姉妹】と【血】を基に物語が作られています。

 

登場人物(主要人物のみです)は

主人公【おろち】と【佳子 -よしこ-】

谷村美月さん

【門前葵 -もんぜんあおい-】と【大人になった門前一草 -かずさ-】

木村佳乃さん

【大人になった門前理沙 -りさ-】

中越典子さん

【大西弘 -おおにしひろし-】

山本太郎さん

【執事であり祖母の主治医であった西条 -さいじょう-】

嶋田久作さん

たちが演じています。

 

物語は、不老不死で100年に一度永い眠りにつく主人公【おろち】が不老不死であるために他人の人生を傍観・観察することが趣味?生きる目的?になっていることで始まっていきます。

 

門前家に出会ったのは、嵐の日。

雨風を凌ぐために入った大きな屋敷が門前家です。

(魔力で門を開けて勝手に入っていきます)

そして、一晩過ごすだけのつもりが翌朝に幼い姉妹に出会います。

それが【門前一草】と【門前理沙】です。

おろちが屋敷のとある物置部屋のようなところに隠れていると、姉妹が遊びにやってきます。

遊んでいるところを見つめていたおろちが姉妹に見つかり、声を掛けられそうなところで姉妹が使用人に呼ばれ歌のレッスンに連れていかれます。

(ちなみに、歌のレッスンする場所はお家にあります…さすが豪邸ですね)

姉妹を見ていたおろちは、この姉妹の人生に興味を持ち見守りたいと思います。

 

歌のレッスンが始まってすぐに姉妹の母親であり銀幕のスター(女優)の【門前葵】が帰ってきます。

帰宅早々に、家にあるシアタールームに娘たちと連れてきた関係者とで自分の出る映画鑑賞をするのですが、あるシーンで葵は自分の顔に違和感を感じます。

そして、いきなり「止めて!」と叫ぶと撮影の撮り直しを指示して自室に籠ります。

気になったおろちは、葵の後を追い部屋の鍵を能力(魔力)で開け入っていきます。

そこには、鏡の前に座って額や体を気にしながらぶつぶつと言っている葵がいました。

葵がソファーに移動しおろちを見つけます。

その瞬間おろちは葵の額に触れ、自分は新しく来た使用人だと偽りの記憶を入れます。

記憶を入れられた葵は、自然と会話をするのですが…一言「上の部屋には入らないで」と言います。

不思議に思っていると、「詳しいことはほかの使用人に聞いてちょうだい」と言ってその会話は終わってしまいます。

(この時おろちは普通に興味津々な感じです。)

 

その後、姉妹のレッスン成果を葵が聞いて姉の一草を降板させたり

姉に対してきつくレッスンしたり、そのせいで姉が歌を歌わなくなったり

その代わりシアタールームで母・葵の映画を一草は何度もみてセリフあわせをしたりします。

ここで問題が起きます。

そう、シアタールームで母親の映画を見ていた一草が葵の顔の異変に気づいてしまうのです。

そのことで慌ててしまう葵。

おろちに絶対に入るなと言っていた上の部屋に葵は入っていきます。

そこにはかつて有名だった葵の母親が軟禁されていました。

外から様子をうかがうおろち、母親に自分にも門前家の呪われた病気が始まったことを告げ感情的に相談します。

門前家の呪われた病気とは、とても美しく生まれてくる代わりにある一定の年齢(20代後半)から醜く朽ち果てていくという病気です。

葵が話しかけ、まだ私のことがわかりますか?と母親に訪ねます。

そこで発作なのか、荒い息を吐きながら呻き体を苦しそうに動かします。

葵は母が心配になり、近づきますが母に突き飛ばされてしまいます。

そこで、つい気持ちが入り込んでしまったおろちは足元にあった食器に触れてしまい音を立てばれてしまいます。

その物音に気付いた葵は「誰!?ここには来てはいけないと言ったでしょ!!」と叫びます。

そして、おろちに違和感を感じた葵はなにか言おうとするのですが、またしても能力で葵に何かします。

そして去っていくおろち、なにか泣き叫びながら崩れる葵…

おろちは去り際、玄関口の広間(エントランスホール)に飾られている聖母の絵に魔力でなにやら細工をします。

その後、つかず離れず様子を見守ります。

ある日、おろちが街にいるとき号外が配られます。

足元に飛んできた号外を見ると葵が29歳の若さで引退することが書かれていました。

気になったおろちは、魔力で細工をした聖母の絵の目を借ります。

遠くから絵を通して門前家の様子を見ていたんです!

すると、酒に溺れふらふらと叫び怒鳴りながら階段を下りてくる葵の姿が…

なにやら、車を呼び自分で運転してどこかへ行く様子。

酒に酔っているのに運転しようとしているのを見て、心配になったおろちは葵を探します。

すると、狭い道をふらふらと運転している葵が…カーブで意識を失う葵

魔力で助手席に瞬間移動するおろち

間一髪で助かりますがおろちは腕に深い傷をおいます。

おろちが気絶している葵の様子を見ると額にボコボコと醜い腫瘍ができていました。

白い手袋をはめていたのでそれをとってみると、そこにも同じ腫瘍が

そうしているとき、遠くから車の音が聞こえその場を離れるおろち。

執事の西条が使用人たちを連れ迎えに来たのです。

慌てる使用人たちは、病院に連れて行こうと言うのですが

それを阻止し屋敷に連れて行くという西条…葵の母親であり姉妹の祖母の主治医をしていたからか病気のことを知っているため病院など大衆の目につく場所は避けようとしています。

その様子を遠くの陰から見守るおろち、そんなおろちに眠気が襲います。

100年に1度の長い眠りが来たのです。

それに戸惑うおろち、眠りには10年早いからです。

原因はけがによる出血。多くの血を一度に失ったためにおきたみたいです。

この場で寝ては死体として処理されてしまうと慌てるおろち、そばにあった大きな石で手を打ち付けて眠気を飛ばそうとするもなかなか眠気は覚めません。

ふらふらと山の中を移動していると、突然暗闇の中に落ちてしまいそこで意識が途絶えてしまいます。

 

すぐ、何かに起こされるおろち…ですが、呼んでいる名前が違います。

女性が「佳子!いつまで寝てるんだい!」と怒鳴りながら起こしてきます。

一瞬わけのわからないおろちですが、すぐ佳子という名の人間の心に入っているのだとわかります。

鏡を見ると自分そっくりの顔。またちょっと驚くおろち。

(結構人間臭いですよね、おろちさん)

そばには、40代ほどの女性と男性が…そして自分も準備しなさいとたたかれる佳子。

女性の話を聞いていてわかったことは、自分は佳子という名前で3人で親子流しをしていること・実子ではなく拾われたこと・おろちとして意識を失ってから20年という時が流れたということ…

内心(というか心の中にしかおろちはいまいないのですが・・・)驚き慌てるおろち

門前家はあの後どうなったのか、葵はどうしているのか、姉妹は!?とパニック

そうこうしているうちに、佳子は準備を終え親子流しのため飲み屋街へ向かいます。

そこで入った飲み屋のテレビに映っていたのです。門前葵が。

びっくりしてぼそりと門前葵の名をささやくと、そばにいた男性客が「よくそんな昔の人知っているね~でも、この子は葵の娘の門前一草ちゃんだよ~気味が悪いくらい母親そっくりだよね~」と教えてくれた。

20年という時を経て、一草は母親と瓜二つになり女優として活躍していたのです。

その後、女性に怒られながら帰宅する佳子。

家につきしばらくすると、サングラスをかけストールを被った若い女性が佳子を使用人にするために迎えにやってきます。

その人は300万夫婦に渡すと佳子を連れていきます。

車に乗ると、その女性は今から向かうのは門前家という家で貴女には使用人として働いてもらうこと、私は門前理沙だと名乗りました。

内心またまたびっくりなおろち。

そして、門前家に着くと一草の部屋に案内される佳子。

またも言われます「上の部屋には絶対に入るな」と、そして紹介が済み理沙の部屋に通され説明を受け、自分の部屋をどこにするか決め制服も渡されるんるんな佳子。

ですが、そんなるんるんは長くは続きませんでした。

翌朝、ベランダで踊る佳子をそばで男性が見ています。

一草の彼氏の大西弘です。

その男は、佳子に「門前葵を知っているか?この家にいるか?いたらこっそり俺だけに教えてくれ」と言い名刺を渡し去っていきます。

 

そして問題が発生します。

またも大西がやってきて、理沙に女優にしてやると言い寄ります。

そして、理沙とも恋仲(二股)になり男女の仲になってしまいます。

大西が理沙の部屋から出ると一草に会います。気まずそうな大西をよそに一草は理沙の部屋に向かいます。そこには乱れた服と髪をしてストッキングをはいている理沙の姿が…

出てきた一草に大西は撮影の準備に行くぞと告げる。だが、あんな作品には出ないわ!とつっぱねる一草。そんな一草の髪を鷲掴みにして連れていく大西を玄関広間から箒を抱えて不安そうに見守る佳子。

それを上から冷たく見下ろす理沙…

これだけならまだよくある問題ですよね…ですがこれだけでは終わらない。

大西と一草が出て行ったあと、母親である葵の様子を見に来た理沙。

発作を起こす母をなだめていると、母の葵は理沙にあることを告げます。

そしてそのまま息を引き取ってしまいます。

驚く理沙…心配で様子を見に来た佳子は葵の姿をろうそくで照らし見てしまいます。

(ここが一番ホラーかもしれないです。笑)

腰を抜かす佳子に理沙が「この人が自分の母である門前葵だ」と言います。

その後、酔った一草が大西に車で送られて帰ってきます。

泊まっていってとぐずる一草…屋敷から人影が…大西が理沙だと気づくと一草も気が付きます。

そして、一草は理沙に見せつけるように大西に濃厚なキスを見せつけます。

戸惑う大西も次第に夢中に・・・

そんな二人を冷静に見つめる理沙は、二人に母が死んだことを告げます。

死を知らされた一草は家に入りたくないと駄々をこねます。

でも、理沙に怒られしぶしぶ帰宅。

家に入るとすぐそこの玄関広間には一つの棺桶が…大西に理沙はこの人が門前葵だと告げます。

棺桶の中に入った母親である葵の顔を見て一草は驚き恐怖し嘆きます。

大西も驚愕します。

 

そこで、理沙は母に告げられたことをみんなの前で告白するのです。

自分は実子ではなく、一草だけがこの血を受け継ぐことを…

それはもう荒れに荒れる一草。

その日から毎日毎日理沙に当たり散らす日々

それをみる佳子は、理沙を庇うが理沙に関係ないからと拒絶されます。

荒れ狂った光景を見ていた佳子は恐怖から次第に関わらなくなっていきます。

部屋の中で叫び暴れる姉妹、壊れた装飾品やらを黙々と片付ける佳子

そんなある日、佳子は理沙から「一草の世話に疲れた…一草があなたを呼んでいる、上の部屋で待っているわ任せたわね」と言われます。

恐る恐る向かう佳子、階段を上ると部屋の前に一草が

そしていきなり佳子を突き飛ばしました。

階段を転がり落ち、2階の手すりを突き破り1階の玄関広間に落ちた佳子…

なんと、姉妹と執事の西条が結託し佳子を殺害したのです。

理由は、20年前事故にあった母を西条が診察していると腫瘍がしばらくなくなっていて進行がとまっていたのだという、そしてそこには何かの血液が触れていたという。

葵は怪我をしていなかったため、他人の血であることが明白であった。

ということは、同じ血液型の人間と血を入れ替えれば進行しないのではないかと考えた西条は、大人になった姉妹にその可能性を伝えます。

一草は話にのってこなかったが、理沙はやる気満々。そうして見つけられたのが一草と同じ血液型だというの佳子だった。

佳子が殺され、意識が自分自身に戻るおろち…夢か現実化と焦りまた絵の目を借ります。

そしてそこには、さっき見た光景が…

夢ではなかったと知ったおろちは急いで門前家に向かいます。

おろちが向かっているころ、血液の入れ替え準備をする三人。

そして、入れ替えを始めてすぐに、またもや問題が起きるのです。

入れ替えられている一草がけいれんを始め嘔吐してしまうのです。

西条はすぐに血液型が一緒ではないことに気が付き中止します。

悲しむ理沙に対し一草は自暴自棄になりそばにあった火箸を顔につけ焼き付けます。

それを理沙がなだめて落ち着かせ、西条が手当てをして休ませているときに大西がやってきて理沙を呼びます。

理沙は、今日はかえってと叫びます。

ですがKY大西、でっかい声で理沙にこんなところから逃げて女優になろうとか言っちゃいます。

それを聞いた一草は激昂。ボウガンで西条を殺し、大西と理沙にも向けます。

ビビった大西は理沙を盾にして逃走。へたり込む理沙にボウガンを向け続ける一草

そこにおろちが到着します。

佳子の霊かと恐怖した一草はボウガンを自分に向けるのですがそれを魔力で壊し阻止するおろち、びびる姉妹をしり目に佳子の遺体のもとへ向かいます。

額に手を当てると佳子の感情が入ってきました。

自分はあのつらい世界から逃げるために理沙さんに血液型について嘘をついたこと

こんなことになるなんて思っていなかったこと

それを知ると、おろちはまた去っていきます。

もう二度とかかわることはないのです。

 

ここでラストか…と思う演出ですが、まだまだ終わりません。

後日談があります。

仲良く暮らす姉妹。

シアタールームで一草が母親の映画を見ていると理沙がやってきます。

そして、嬉々として一草に告げるのです。

「始まったの!」と…

そう、本当は一草が養子で理沙が実子だったのです。

死に際に母は、一草は醜い血を継いでいないから可愛がったことや厳しく教え込んだことを理沙に告白していたのです。

それを聞いた理沙は、嫉妬や恐怖・不安や怒りから一草をだましていたのです。

狂ったように笑う理沙…真実を知った一草はシアタールームから出ると玄関広間の階段で祖母と母の絵を見て思い出がよみがえります。そして、階段に背を向けた状態で落下し自殺。

その館には、狂って死んだ女性と醜く変わり果てた女の姿だけが残った…

というラストでした。

 

いやー…なんと後味の悪い。

ジャンルはホラーだけど、ちがうよね?ホラーはホラーでも。

【人間の心に巣食う闇】それが今回の映画のホラーな部分でしたね。

醜い姿もほんの少ししか見えないし…なんだか物足りないような感じでした。

でも、キャストの皆さんは豪華そのもの!

とてもよかったです。

ホラーとしてではなく見たらよかったのかもしれないですね^^

物語が昭和の設定もあり、昭和な雰囲気・建物・景色はとてもリアルでした。

これはこれで、物足りないながらも面白かったのでしばらくしたらまた見たくなりそうな感じですね。

でも、キスシーンはなんだかねっとりすぎて私にはちょっと^^;って感じでした。

まぁ、日本のそういうシーンは海外と違ってどれもねっとりなんですけどね^^;

 

原作者:楳図かずお

監督:鶴田法男

出演:中村美月木村佳乃中越典子嶋田久作山本太郎

~映画 残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋の感想~

こんばんは^^

映画では、ホラーとアクションを好んで見ますが

本日は、日本のホラー映画【残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋】を鑑賞しました。

見終わったのは午前3時すぎ…笑

 

ネタばれ含まれますので、ご注意ください。

嫌な人は見ちゃや~よ★←

 

日本のホラーは、海外のようにびっくり!とかグロテスク…というより

おどろおどろしいような、こう…じめ~っとした後味や余韻のあるホラーが多いし特徴的でそこがまたいいところなんですが、この【残穢】は久しぶりにやばかったです。

ホラー見すぎて鈍るというか、ちょっとやそっとじゃ怖く感じなくなった私でも久しぶりに怖かったです。

もちろん、見てる時も視覚的にも聴覚的にも怖いんですが…日本のホラーは見ている人たちにいろんな面から想像させるじゃないですか、それがこの映画ではものすごいわけです。

リアルだし音やセリフ、状況説明からまさにそこに一緒にいるような感じなわけです。

イヤホンで聞くと臨場感倍増なわけです。

ぜひ、お部屋を暗くしてみること推薦です(ホラー好きさんにはね!)

 

抽象的なのはここまでにして、作品についてなんですが

ご存知な方も多いと思いますがいちよう^^

 

主人公の竹内結子さん演じる【私】は小説家の女性です。

半年前から怪談雑誌に連載を持ち、読者から募集した奇妙な体験談をもとに短編を発表しています。

懐疑的な思考を有していて心霊現象には否定的です。

(ホラー書いててもそういう方ってやっぱりいるんですねー)

このなんともけだるげな感じ?がいい雰囲気をだしています。

 

続いて

橋本愛さん演じる【久保さん】

都内の大学で建築デザインを学ぶ女子大生さん

(ちなみに、原作では大学生ではなく30代の女性です。下の名前は亜紗美という)

ミステリー研究会の部長を務め、郊外の街にある築10年の5階建ての賃貸マンション【岡谷マンションの】【202号室】に住んでいます。

「自分の部屋の和室で箒を擦る音がする」と怪談雑誌の連載を持つ「私」に手紙を投稿し、それが今回の映画のメインテーマになるわけです。

一番、普通な感性?を持っていて反応も女子!って感じでした。

でも、実際いたら勇気ある子だと思う。

 

佐々木蔵之介さん演じる【平岡芳明】

主人公の同業者で、私が編集者と打ち合わせをしているときに「赤ん坊が床から湧いて出る」というエピソードに耳を留め、調査に同行する。

様々な情報を私に持ってきてくれるキーパーソン。

お調子者っぽい明るい雰囲気で、怪談系統の話にはテンション上がってます。

 

坂口健太郎演じる【三澤徹夫】

平岡の紹介で出会う福岡出身の心霊マニア

興味本位とやさしさ?からか現場調査に同行。

普通の男性ですが、現場に行くときや怪談話になるとすごい輝いています。

 

ほかにも、有名な方が出ていますがそこは割愛させていただきます。

 

映画の始まりはMさんが九州で子供のころ没落した炭鉱の土地を買って建てられた親戚の家に泊まった時に体験をした事を投稿した【河童のミイラ】から始まる。

親戚の家に泊まった時のこと

夜トイレに目が覚めてトイレに行った帰り、どこからともなく地鳴りのような風音が聞こえてきた

そしてそれは、普段母から決して入るなと言われている部屋から聞こえてくる。

気になった少年は、中をのぞいてしまう…

すると、中には仏壇がありその両端にふすまのような戸があり、そこが開いていた。

風音は次第にうなり声のような雄たけびのような音にかわり、少年は恐怖心と好奇心からのぞき続けてしまう

次第に、暗闇に目が慣れ中の様子がはっきりと見え始める、すると仏壇の両端の奥から黒い何かが動いていることに気が付く

すると、壁の上にある窓のようなところからはいる月明かりに照らされその黒い何かはヒト型をしており這いつくばってこちらに来ているではないか…

恐怖心から動けずにいると、自分の足元のそばの月明かりに照らされた場所に腕が出てきて驚き、飛び退いてそのまま逃げだしたという。

そして、その腕は焼け焦げていたそうだ…

これだけでも結構怖い方は怖いと思います。

 

その後も話はもう一転も二転も三転もするわけです。

植物の根のように分かれていき深くなり広がっていくわけです。

久保さんが投稿し、それを私が調査し、編集者に話し、聞いていた平岡が興味を持ち参加そして情報提供する、平岡の紹介で三澤も情報提供し参加する。

そのなかで、最初の久保さんの投稿を調べていくことで深く深く広く広くなっていく…

過去の投稿につながり

都内で起きた怪現象の震源が遠く九州にあるなんて、だれが予想できたでしょうか。

 

この映画では、ポイントいわば重要な言葉が出てくるんですが、一番のポイントは【穢れ】それに付随する【触穢(そくえ・しょくえ)】です。

久保さんが体験した心霊現象の震源を調べていくと、まず箒の擦れる音がその後の体験で着物の帯の擦れる音だと判明する。

そしてその音は、体をその部屋に向けているときはしないのだと言う。

久保自身もそれとなく近隣の主婦などに聞き込みをしていく、するとこのマンション自体入居者が長く留まることがないことが判明する。

そして、そのころ久保の隣の部屋に飯田家という子連れの3人家族が引っ越してくる。

久保が帰宅してきたときにちょうど引越しをしており、その場であいさつをした後すぐ夫の章一にこんな質問をされる「相場より少し家賃が低いんだけど、なんかいわくつきとかじゃないですかね?」と

久保はつい先日不動産屋にいわくつき物件かを不動産屋に聞いており、その際そのようなことはないと言われていたため、章一の質問に対し「私も気になって不動産に聞きましたけど、そういったことはないみたいですよ。」と返答する。

 

その後、私が調査を進めていくと同じマンションの401に住んでいた主婦から過去に投稿されていたことを思い出す。

そこには、娘が和室の天井を見つめており聞いてみると指をさしながら「ブランコ」というのだという。

その後、娘が自分のぬいぐるみの首に紐を括り付けぶらぶらと揺らしながらまたも「ブランコ」と言っていたのだとか。

まさしく【人が首を吊った状態】だ。

そして、久保が私にある疑問・発見を伝える

それは、「このマンションではなく土地に震源があるのではないだろうか」ということだった。

そうすれば、この複数の心霊現象に合点がいく。

マンションの特定された一室ではなく複数の部屋で起きている、それはこの土地に問題があるということを発見した二人は、それをもとに付近のお宅や元町内会長などマンションが建つ前のことを知っていそうな人に聞き込みをしていく。

 

すると、マンションが建つ以前には駐車場がありその以前には小井戸家という一軒家と広い空き地があったことを知る。

元町内会長さんが現役のころ、小井戸家には一人の老人が住んでいた。

名前は小井戸泰志

付近では有名なごみ屋敷の住人で、会長は常に気にかけて話しかけたり、どうしてこんなにごみを置くのかと聞いたりしていた。

すると、泰志は「隙間が嫌だ」という。

その後、会長がまた小井戸家を訪ねると中でうめき声が聞こえ、気になって入っていくとごみの中の布団で死んでいた。

話を聞いた後、久保は私に「隙間があると音が聞こえるからではないだろうか?」という。

その音が嫌で、埋め尽くしていたんではないかと…

 

そしてその後も調査は続き、今度は小井戸家の付近の空き地にあった松坂家・藤原家・根本家という家

を調べる。

すると、根本家ではそこに住むおばあちゃんがぼけてしまい縁側にうつぶせで寝転がりずっと縁側の下を聞いているという。

縁側の下に猫がいるのだとか言い、食べ物を投げ入れたりするんだとか…

藤原家では、そこに人がいつかないと言い数人がそこに越してきてはまた引っ越していくという。

そして、藤原家があったところに住んでいた川原家の長男が母親を階段から突き落としたり布団に火をつけたりいたずら電話で117(時報)に電話したりと問題行動をしていたとか

実は、この調査の前に久保は隣人の飯田の妻からこんなことを聞かれていた。

「ここって、放火や空き巣とかありましたか?夜、変な電話がかかってくるんです公衆電話からなんですけど今何時ですかとか一人ですかとか…」と

まさか、川原家の長男の霊か!?と思ってしまいますよね^^;

元町内会長から話を聞いた後、久保は帰宅する。

そして家の鍵を出し開けようとしたとき、ふと風が吹く…なにか気になり隣を見ると空き部屋になっている。

越してきたばかりの飯田家がいなくなっていたのだ。

 

その後も調査は続き、次は地元で古くから写真店を営む田之倉という男性に聞きに行く。

田之倉からは、小井戸家・松坂家・藤原家のあった土地の以前のこときくことができた。

以前は、藤原家の敷地も根本家が所有しており小井戸家と松坂家の土地は以前は高野家が所有していた土地だったことが判明する。

そして、この二つの家の一つである【高野家】でことが起きる。

それは田之倉さんが若いころのことだ、父親の手伝いで高野家の結婚の親族写真をとった日のこと

新婦側だった高野家は、披露宴など娘の結婚式が終わった後に夫婦で帰宅。

もうあたりは暗くなった夜のことだ

妻・トシヱは自宅の部屋に入るとなかなか戻ってこなかった。

夫はそれを心配し、部屋に見に行くとトシヱが式に来ていったままの和服で首をつって死んでいるのを発見する。

自殺の原因は、嫁にだした娘の不貞(過去に孕んだがおろした事)を恥じ罪悪感からの自殺とされている。

周り(近所の人)などは、ほかにもトシヱの様子が娘の礼子がお勤めから戻りおかしくなったという、ある日道端で赤子の鳴き声が聞こえると言い聞こえないと言うと激昂したのだという。

ほかにも、トシヱは「赤子が家の床から湧いてきて泣くんだ」とも言っていたそうだ。

 

その後、久保の家に私は行き久保から前に住んでいた梶川のことを聞く

梶川は、久保と同じ部屋に住んでおり赤ん坊の泣き声を聞いていたそうだ。

そして、その後引越したが引越し先で首をつって死んでいたという。

 

その後、いつもの喫茶店で編集者と話しているときに赤ん坊が湧いてくる話をしているとその話に興味を持った平岡が登場する。

その後、久保は引越しをしつかの間の休息・解放

だが、そのしばらく後音はついてきたのだ。

 

この後も、最初のほうで書いたが平岡の紹介で三澤が加わり北九州まで行くこととなる。

映画の最初に出た河童のミイラであるMさんの知り合いに会い例の家に行くこととなるのだ。

そしてそこが震源だったのだ。

作中にもありましたが、「聞いても祟られる」「話しても祟られる」わけです。

「穢れ」が伝染していくという触穢の恐怖。

遠く離れた北九州の穢れが土地に移り穢れ

その後もそこに住む人に伝染し続け死に追いやり

嫁に出た人間から新しい土地・人に伝染し

時代・土地ともに遠く離れた現代の都心で今もなお人を死に追いやる穢れ

穢れが穢れを産む…本当の恐怖は実は身近に起きているのかもしれないですね。

映画の中だけ…本の中だけなんて保証はどこにもないですもんね…

 

ここに書いていない物語がまだまだ映画の中には濃厚にじっとりと演出されています。

飯田家のその後やとある座敷牢のことや炭鉱での火災事故など

ぜひ、ご自身の目でご覧になって全身で体感してみてください^^

 

原作者:小野不由美

監督:中村義洋

出演:竹内結子橋本愛佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一